夜明・湾岸道路一周での自生植物(番外)ムニンサジラン
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどある。
1種類ずつ、
特徴や見られる場所を紹介していく。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(番外)ムニンサジラン
常緑で単葉のシダ、
ムニンサジラン(ウラボシ科・固有種)。
普通、
岩上や崖地に群生して生えている。
このルート沿いでは、
夜明道路沿いJAXA近くで見られる
番外としたのは、道路からは10ⅿほどだが、
生えている場所は少し奥にあり見えないから。
葉は細長く(狭披針形)、全縁で先がやや尖る。
長さは20㎝程度。
葉裏の胞子嚢群は、
中肋を挟み線形ハの字形。
父島では個体数は多いが、
観光のルート沿いではそれほど目立たない。
千尋岩ルートでは
沢沿いの岩場・崖地に着生が複数箇所で見られる。
いずれも群生している。
小笠原での分布は
父島、弟島、母島、火山列島など。
小笠原群島で見られるウラボシ科固有種は
本種とホソバクリハランの2種。
なお、火山列島には
ナガバコウラボシがあるようだ。
本種とホソバクリハランはわりと似ている。
和名
ムニンサジランは「無人匙蘭」と書く。
小笠原に生息する(ムニン)、
葉の形がサジのような、ランみたいなシダ
ということである。
生えている様子
岩場に着生していることが多い
群生して生えている
葉柄は短めで
葉身は細長く20㎝ほど、全縁で先はとがり気味
表面はやや光沢がある
中肋は葉の表面に突出
胞子嚢群(ソーラス)は
中肋をはさんで線形ハの字形
ソーラス拡大
岩壁にシマゴショウと混成して生える場所
見るには
標高の高い山中の岩場などに群生して生え、
個体数はそれなりにある。
ただし、観光ルート沿いでは少なめ。
確実なのは
千尋岩ルートのはじめの沢筋で見られる。
シダは興味を引きにくいので、
ツアーではそれほどは紹介していない。
興味のある方はリクエストいただきたい。
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