小笠原に来なくてはいけない理由、その58「雌雄異株性となった6属の固有種がある」

目次
はじめに
「小笠原に来なくてはいけない理由」、
小笠原ならでは、ナンバー1、オンリー1などを、
集めてみた。
項目だけ見ても、
自然系、歴史・文化系、生活系でそれぞれある。
概要
「雌雄異株性となった6属の固有種がある」、
このタイトルではわかりにくいかもしれない。
ある研究者の講演会で聞いた内容であった。
これはもとの近縁種あるいは祖先種が、
両性花で雌雄同株というのが前提。
それが、小笠原で進化し固有種となる過程で、
雌雄異株性にもなったということである。
6属の固有種にその現象が見られている。
*6属の種は
さらに適応放散で種分化したものもある
雌雄異株性となる理由は、
まだはっきりとはしていないようだ。
*今後の研究成果に期待
今後の研究調査では、
さらに属数が増えることもあるかもしれない。
雌雄異株性の詳細は下記のサイトにて
小笠原諸島の価値に関する補足資料(15-19ページ)
6属とは
ムラサキシキブ属(シソ科)、
ワダンノキ属(キク科)、
アオガンピ属(ジンチョウゲ科)、
クロキ属(ハイノキ科)、
クチナシ属(アカネ科)、
ギョクシンカ属(アカネ科)など。
そのうち、
ムラサキシキブ属(シソ科)、ワダンノキ属(キク科)、
アオガンピ属(ジンチョウゲ科)の3属は、
遺産の価値としても、知られている。
クロキ属(ハイノキ科)、クチナシ属(アカネ科)、
ギョクシンカ属(アカネ科)の3属は、
近年の調査で分かってきたようだ。
各属の代表的な種の紹介
ムラサキシキブ属・・オオバシマムラサキ

ワダンノキ属・・ワダンノキ

アオガンピ属・・ムニンアオガンピ

クロキ属・・ウチダシクロキ

クチナシ属・・オガサワラクチナシ

ギョクシンカ属・・シマギョクシンカ

見るには
6属のうち、
父島のルート沿いで見られるのは5属ある。
ワダンノキ属だけは母島にある。
その5属のうち、
父島の都道沿いでも見られるのは4属。
ムラサキシキブ属、アオガンピ属、クチナシ属(遠望)、
ギョクシンカ属。
それぞれ見たい方はリクエストを。
なお雌雄異株性は花期に見ることが必要。
森歩きツアーでは紹介が可能。
