小笠原マルベリー

オガサワラクチナシ、ハツバキが季節外れの開花

 

 

 

概要

 

 

’25/12月初旬、

やや季節外れと思える固有種2種の開花を見た。

 

その2種は、

オガサワラクチナシとハツバキ(雄株)。

 

オガサワラクチナシ(アカネ科)は、

5月頃が花期。

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(番外)オガサワラクチナシ

 

ハツバキ(プトランジーヴァ科)は、

6-7月頃が花期。

 

夜明・湾岸道路での自生植物(53)ハツバキ

 

いずれもかなり時期がずれている。

 

理由の1つは11月の多雨である。

その前の8-10月には雨がほとんどなかった。

 

多雨が花をつけるスイッチになったのかもしれない。

(要調査)

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

 

オガサワラクチナシ

 

 

巽道路岩山の個体で開花

 

花冠は白、5-7裂(6が普通)で、

裂片は平開

おしべは花冠裂数(5-7)と同じ、

めしべは1(柱頭2裂)

 

 

 

ハツバキ

 

 

長崎付近の個体(雄株)で開花

 

葉腋に小さな花が多数

 

 

 

花弁のように見えるのは苞葉

花弁や萼片がない

 

親指との比較

かなりこぶり

 

苞4、おしべ8(変異あり)、めしべはなし

 

 

 

見るには

 

オガサワラクチナシは

花期以外には、目立たない樹木。

普段はほとんど紹介していない。

 

道沿いで見られるところはかなり少ない。

近くで見られるのは巽道路終点岩山ぐらい。

千尋岩ルート、都道沿いは遠望となる。

 

都道沿い以外は

いずれもガイドツアーで訪れる場所。

花期には、森歩き、千尋岩で紹介する。

 

全ツアーメニュー

 

ハツバキは地味な植物で

ツアーで紹介することもめったにない。

強いていえば森歩きで紹介する。

興味のある方はリクエストいただきたい。

 

本種は夜明道路沿いでも見られるが、

中央山見晴台がわかりやすい。

 

中央山園地ルート・・父島最高峰と地球の丸さを体験

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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