「出発は遂に訪れず」(島尾敏雄)
「出発は遂に訪れず」(島尾敏雄)
1973年発行、「出発は遂に訪れず」(島尾敏雄)。
https://www.shinchosha.co.jp/book/116401/
「島の果て」「単独旅行者」「夢の中での日常」「兆」「帰巣者の憂鬱」
「廃址」「帰魂譚」「マヤと一緒に」「出発は遂に訪れず」など、全9編。
個人的には
島尾さんの作品で読みたいものは体験を踏まえた戦記物です。
この本では
「島の果て」「出発は遂に訪れず」の2作品です。
加計呂麻島の震洋隊長として配属された島尾氏。
結局、出撃はありませんでした。
戦記物には
当時の複雑な心情がよく表わされています。
「島の果て」は
のちに奥様となった方との戦時中の交流(逢い引き?)が描かれています。
「出発は遂に訪れず」は終戦間際の心情がよく描かれています。
戦記物以外の作品は
僕の感性ではあまりうまく受け止められません。
正直言うと、
そういうジャンルはあまりおもしろく感じませんでした。
今まで僕が読んだ島尾本。
https://ogasawara-mulberry.seesaa.net/article/461738635.html
https://ogasawara-mulberry.seesaa.net/article/461290364.html
前の記事へ