ビーデビーデという島名を持つデイコ
目次
デイコ(マメ科・外来種)
デイコ(デイゴ)は海岸性の落葉高木です。
かなり大きく成長します。
分布は父島と母島で、
ほとんどが海沿いかその付近の集落で、
個体数はかなり少ないです。
このルート沿いでは、
湾岸道路・扇浦で街路樹となっているのが見られます。
本種は栽培種のため、
’23/1月の記事から外来種扱いとしています。
自生種?外来種?
かつては固有種で、
.ムニンデイコとされていました。
現在は広域分布種という見解になり、
和名はデイコとなります。
さらに「小笠原諸島固有植物ガイド」では、
栽培種扱いです。
栽培種ということは持ち込まれた外来種となります。
確かに海流散布の自然分布でたどりついていたら、
もっと個体数もあるはずですね。
(今後、さらに検討を要します)
小笠原諸島 固有植物ガイド – 株式会社ウッズプレス ホーム・ページ
’23/1月より、
上記のの書籍に従い、外来種扱いとします。
和名
デイコは「梯梧」と書きます。
漢名の音読みのようです。
島名は「ビーデビーデ」で、
ハワイ語起原のウリウリ(wili-wili)が転じたようです。
ちなみに、
小笠原高校の文化祭は「ビーデ祭」です。
デイコは他にも「南洋桜」ともいわれます。
サクラのない小笠原では、春の目立つ花です。
幹と枝
白っぽい樹皮で縦筋が目立ちます。
枝にはかたいとげがあります
葉
葉は3出複葉で、広卵形
落葉樹で冬場に黄葉して全落葉する
普通は落葉中に開花するが、落葉前に開花する個体もある
花
花期は12月下旬頃から5月頃までで、個体差がかなりあります。
枝先に5前後の花茎がのび、総状花序の先に花をつけます。
花は付け根から順次咲き始めます。
大柄な5弁花、朱色鮮やかな朱色です。
花弁は5、
大きな旗弁1、小さな竜骨弁2(内側)と小さな翼弁2(外側)。
竜骨弁の隙間からおしべ10とめしべ1がのびています。
おしべは9と1に分かれています。
9は癒着して筒状になり、先の方だけが9に分かれています。
ツアーでは
集落内や扇浦で見られますので、車で移動中に紹介することが多いです。
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