小笠原マルベリー

「新型コロナの科学」(黒木登志夫)


 

「新型コロナの科学」(黒木登志夫)

 

 

 

概要

 

2020年12月発行、「新型コロナの科学」(黒木登志夫)

新型コロナの科学|新書|中央公論新社 (chuko.co.jp)

 

新型コロナについて、

経緯、基礎知識、対策、研究開発の状況、今後の提言などを、

データに基づき科学的にきちんと解説しています。

 

新型コロナを一般レベルで

総合的に理解するには適した新書かと思います。

 

新型コロナは現在進行形の問題なので、次々と新しい問題も起きてきます。

本書は2020年10月末までのデータに基づいたものです。

追記で11月末までの新知見が盛り込まれています。

 

本書では経済の問題は触れていません。

著者によると、

「新型コロナをコントロールできない国は経済のダメージも大きい」事実がある、とのこと。

 

初期の頃のPCR検査の少なさは、

物理的な問題プラス厚労省の姿勢にもあったようですね。

 

今後の提言でも

PCR検査の必要性、官僚制度と官僚の質の向上の必要性、日本版CDCの必要性など、

提言されてています。

 

 

 

目次

 

推薦の言葉(山中伸哉)

「はじめに」に続いて

序章 人類はパンデミックから生き残った

第1章 新型コロナウイルスについて知る

第2章 新型コロナ感染症を知る

第3章 感染を数学で考える

第4章 すべては武漢から始まった

第5章 そして、パンデミックになった

第6章 日本の新型コロナ

第7章 日本はいかに対応したか

第8章 世界はいかに対応したか

第9章 新型コロナを診断する

第10章 新型コロナを治療する

第11章 新型コロナ感染を予防する

第12章 新型コロナと戦う医療現場

第13章 そして共生の未来へ

 

 

 

 

この記事を書いた人

吉井 信秋

大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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