夜明・湾岸道路での自生植物(29)タチテンノウメ
目次
夜明・湾岸道路での自生植物(29)タチテンノウメ
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。
奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。
(29)タチテンノウメ(バラ科・広域分布種)
低木性の樹木、タチテンノウメ。
山地の土壌の浅い低木性のところや林縁、岩場に生えています。
生え方は
地を匍匐するタイプとやや立ち上がるタイプがあります。
立ち上がるタイプは2m程度(さらに大きいのもあり)になります。
父島列島では広く分布し、個体数も多いですが、
母島列島では分布が限られているようです。
かつては固有種とされていましたが、
中国大陸のものと同種とされ広域分布種としています。
小笠原でこの仲間は、
タチテンノウメとシラゲテンノウメと2種に分けられていましたが、
区別も困難で、同種という見解になりました。
この夜明・湾岸道路ルート沿いでは、夜明道路沿いでところどころで見られます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
和名
タチテンノウメは「立天の梅」と書きます。
立ち上がる(立つ)テンノウメで、
由来は、梅に似ている花で、花の咲く様子を天の星に例えたようですね。
花
花期は3-4月頃。
梅の花を小さくしたような花です。
花は小柄な白い5弁花、おしべ多数、めしべ1です。
葉
葉は奇数羽状複葉で、小葉が10対前後程度つきます。
かつてシラゲテンノウメといわれたタイプは葉に毛があります。
タチテンノウメタイプは葉がツヤツヤしています。
樹形
樹高2mぐらいまでの立つタイプ かつてはタチテンノウメ
地を這うタイプ かつてはシラゲテンノウメ
ツアーでは
山地では低木林、岩場などで見られ、数も多いです。
景観ツアーや森歩きで紹介します。
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