オオハマボッスの花・・払子に見える?
目次
概要
2月下旬、植栽の花壇で、
オオハマボッス(サクラソウ科・固有種)の花が咲き始めました。
この花壇はおもてなし花壇というようで、
地元NPOで管理しています。
花壇には固有種などが植栽されていて、
自生地に行かずとも見られる利点があります。
オオハマボッスは越年草(二年草)で、
果実がつくと枯れてしまいます。
草丈は20-30cm程度までが多いです。
小笠原では広く各島に分布し、おおむね海岸性植物です。
父島では開けた山の岩場でも生えていたりします。
サクラソウ科自生種のうち固有種は、
本種と、シマタイミンタチバナ、マルバタイミンタチバナがあります。
和名
オオハマボッスは大浜払子と書きます。
花序の様子を払子(ほっす)に見立てたようです。
払子とは仏教の法具で、
獣毛や麻の繊維に柄をつけたものです。
海岸性なので「浜払子」で、
ハマボッスより大きいので、大がつきます。
大きな浜払子で、オオハマボッスですね。
火山列島にはハマボッスが自生していますが、
小笠原群島にはハマボッスは自生しません。
固有種のオオハマボッスだけです。
花と葉
総状花序でこぶりな白花をまとまってつけます。
花は白、5裂、おしべ5、めしべ1です。
葉は互生で、形は線状披針形。やや肉厚な葉です。
自生地の様子。普通はこういう風に海岸性です。
まとまって生えているのは茎が分枝して1株であろうと思います。
父島で見るには?
まちなかだと前述のおもてなし花壇です。
これはお祭り広場です。
自生地では、海岸だと南島やジョンビーチ周辺。
山の上の岩場でもまれに生えています。
ツアーでは山頂に出ている場所があれば、森歩きで紹介します。
山の方ではあまり定番という場所はないです。
前の記事へ
次の記事へ