境浦付近山中の陸軍標石「父島要塞第一地帯標」
目次
概要
この標石は
境浦山中にある陸軍の「父島要塞第一地帯標」です。
要塞地帯法実施の件 (archives.go.jp) (p80)
書かれている文字は
正面が「父島要塞第一地帯標」、
右側面が地点番号「第**号」
左側面は日付で「大正十年三月五日」、
後面は「陸軍省」です。
正面上部は英語で、
S.M.(Strategic Mark Monument 戦略監視の碑)、
1st Z.= FIRST ZONE。
これは
「 1だと、1st Z. = FIRST ZONE
2だと、2nd Z. = SECOND ZONE
3だと、3rd Z. = THIRD ZONE 」です。
陸軍父島要塞は
大正末期から動いていたのがわかります。
きっとこのあたりは、
一般島民は立ち入り禁止だったでのしょうね。
なお、
そばに林野庁の境界見出標があるので、片側は私有地です。
つまり、林野庁の土地側が要塞地帯となっていたのでしょう。
どちらも私有地側に標石の正面が向いています。
(林野疔は山の表記、陸軍は要塞地帯標の表記)
標石
全景 右に地点番号の20号
全景 右に地点番号22号
第一地帯 拡大
正面上部の英語表記
左に日付、後部に陸軍省
地帯標を見るには
この境浦山中にあるものは、
観光ルートではないので、ご紹介できません。
観光ルート沿いで紹介できるのは
中山峠のものぐらいです。
ここは戦跡ツアーではなくて、
森歩きで行くことが可能です。
戦跡ツアーでも行くことは可能ですが、
往復で1時間以上はかかります。
他に戦跡もありません。
なお中山峠は「第二地帯標」です。
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