小笠原マルベリー

夜明・湾岸道路での自生植物(33)シマモチ


 

 

はじめに

 

夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は90種類ほどあります。

奥村・旭橋から時計回りで、主には見られた順に紹介していきます。

島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

 

 

 

(33)シマモチ(モチノキ科・固有種)

 

3月中旬、旭山ルート沿いで、

シマモチ(モチノキ科・固有種)の花を見つけました。

 

シマモチは雌雄異株の低木性の樹木で、

山地のやや乾いた低木林や林縁で生えています。

 

小笠原群島では広く分布し、個体数も多いです。

 

ムニンモチとシマモチ両者が生えている島では

似ていて、見分けが難しい個体もあるかと思います。

実は僕もきちんと見分けができていません。

(同種とする見解もあり)

 

小笠原でモチノキ科固有種は、

シマモチ、ムニンモチ、ムニンイツゲの3種です。

父島は3種とも分布します。

 

この夜明・湾岸道路ルート沿いでは、

夜明道路沿いの低木林のエリアで、ぽつぽつと見られます。

 

 

 

 

和名

 

シマモチは「島黐」と書きます。

 

黐は鳥黐(とりもち)のことです。

鳥糯は鳥を捕まえる粘りけのある材料です

この鳥黐は

モチノキから作られることが多いようです。

 

小笠原にあるモチノキで、シマモチです。

 

 

 

 

 

雌雄異株の花

 

花は枝に数個づつ束生します。

 

花は雌雄とも、

こぶりで、白(乳白色)4弁、おしべ4,めしべ1です。

 

雄花と雌花ともおしべ、めしべはついています。

柱頭の大きさの違いが顕著で、

雄花は小さく緑で、雌花はしっかり膨らみ黄身がかっています。

 

雄株の花(雄花)。

雄花は咲いてすぐだと

おしべ4にしっかり花粉がついています。

めしべは小さく退化しています。

 

雌株の花(雌花)。

雌花はめしべが大きく膨らんでいます。

おしべはそれなりにあります。

花粉はあまりないように見えますね。

 

めしべのふくらみに着目すれば、

雌雄の見分けがしやすいですね。

 

 

 

 

果実

 

果実は雌株につき、

直径5-6mm程度の赤い球形。

 

 

 

 

 

葉の付き方はは互生。

葉は肉厚で、卵-楕円形、

縁にわずかに鈍鋸歯があります。

葉柄は赤味を帯びています。

 

モチノキの新葉はかなり赤味を帯びています。

のち、緑に変わっていきます。

 

ヒメツバキ、シマモチ、チチジマクロキ新葉

 

 

 

 

 

ツアーでは

 

おもに低木林や林縁などで見られます。

おもに森歩きツアーで、花が咲いていれば紹介します。。

 

森歩き

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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