小笠原マルベリー

かつては島だった二見湾南側の野羊山


 

 

概要

 

野羊山(やぎゅうざん・やぎやま)は

山頂に三角点があり、標高は150mです。

 

野羊山はふもとの洲崎から飯盛山の脇を抜けて

踏み跡の道をたどれば、30-40分ほどで上れます。

 

現在このルートは観光で行くことはできません。

観光利用は閉鎖となっています。

ただし、航空障害灯やノネコ捕獲カゴなどあるので、

作業・保守のかたが定期的に歩いています。

 

戦時中は中腹から山頂にかけて軍事施設がありました。

当時はしっかりとした道もあったようで、

ところどころそれと分かる道が残っています。

 

野羊山はかつては島でした。

 

洲崎との間には、

南北には海峡になっていました。

そこが飛行場として埋め立てられた場所。

 

昭和10年代前半、海軍飛行場建設で、

洲崎の浅瀬が埋め立てられ、陸続きとなりました。

 

<幕末の絵図(丸は飯盛山)・

 洲崎と野羊山の間が海峡なのがわかる>

 

 

 

 

 

 

実際のルート

 

 

ふもとの洲崎・南側

 

父島海軍航空隊の名残

 

飯盛山の脇を通ります。

そこまでは大型車が通った道があります。飯盛山はかつて採石場でした。。

 

平らな飯盛山(めしもりやま)・・今昔: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

やせ尾根からの上り 

ノヤギが小さく上に見えています。

 

やせ尾根の南側海岸

 

軍道の名残

 

同 軍道名残

 

電信柱(電話)の名残

 

中腹からの展望  北側

 

中腹からの展望  小港側

 

 

 

中腹にある露天の砲台跡

戦争末期に近くの洞窟内に移設

 

三八式野砲洞窟陣地(野羊山)

 

山頂から見える 蛸岩

 

山頂付近の航空障害灯

 

三角点

 

小笠原の山にある三角点訪問地

 

 

 

 

行くには

 

野羊山は全域国有林です。

森林生態系保護地域バッファーゾーンです。

 

現在、

観光ルートとしては認められていません。

バッファーゾーンはそういうところも、

入林パスがあれば、立ち入りはできます。

 

とはいえ、

ツアーで行くことはまずありません。

どうしてもという場合は検討します。

かなり健脚向き。

 

全ツアーメニュー

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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