夜明・湾岸道路一周での自生植物(41)オキナワテイカカズラ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどある。
1種類ずつ順に紹介していく。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
概要
常緑つる性木本、
オキナワテイカカズラ(キョウチクトウ科・広域分布種)。
4月後半ぐらいから花期となる。
小笠原の各島に広く分布する。
つる性のため、
林縁で他の樹木の樹冠や岩場などに這うように生える。
個体数も多い。
このルート沿いでは、
山側、海側ともに、各所でぽつりぽつりと目にする。
本種は、
かつて固有種とされていた時期もあった。
のちに、
テイカカズラと同種という見解になった。
さらに、
現在はオキナワテイカカズラと同じということになっている。
小笠原群島で、キョウチクトウ科自生種は
本種(広域分布種)とヤロード(固有種)の2種のみ。
和名
オキナワテイカカズラは
「沖縄定家葛」と書く。
沖縄で自生するテイカカズラの意味で、
カズラ(葛)はつるのこと。
テイカとは藤原定家にちなんでいる。
百人一首で、定家の作品は、
「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」
(こぬひとを まつほのうらの ゆうなぎに
やくやもしおの みもこがれつつ)
そして、
テイカカズラとなって墓にまでからみついてしまった。
全形
他の樹木に絡みついている
同 近景
花と葉
花冠は乳白色5裂
裂片は少しねじれ、プロペラのような形
おしべ・めしべはほとんど見えないが、
筒部の中でおしべ5、めしべ1
葉は対生
表面はツヤツヤしていて、濃いめの緑
果実
細長い果実
果実は2本が一対となっています
中に種子が詰まっている
見るには?
山地の方の道路沿いや明るい林縁などで、
他の樹木にからみつつ生えている。
花期以外は見つけにくいかもしれない。
おもに森歩きのツアーでご紹介する。
興味のある方はリクエストいただきたい。