「夢を売る男」(百田尚樹)
目次
「夢を売る男」(百田尚樹)
概要
2013年発行、「夢を売る男」(百田尚樹)。
夢を売る男 | 株式会社 幻冬舎 (gentosha.co.jp)
楽しい娯楽本として読めます。
同時に、出版業界の実情・苦境も分かります。
自費出版と似たようなジョイントプレスを手がける出版社が舞台。
主人公はそれをおもに手がける部長・牛河原。
人の弱みにつけ込むようにしてジョイントプレスを売り込む牛河原たち。
弱みにつけ込むだけでないところが、牛河原のいいところ。
そういう意味で、
本書のタイトル「夢を売る男」は言い得て妙です。
本が売れなくなっている昨今、
かなり辛辣な作家批評も出てきます。
また著者自身も自虐的に批判の対象となっています。
そこで書いているとおり、様々なジャンルの小説などを出す著者。
しかし、百田氏の本はとても読みやすく面白いと思っています。
僕が読んだ百田本
百田: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)
内容
ジョイントプレスを手がける出版社で、
牛河原らは出版社の文学賞に応募した人に、
あの手この手でジョイントプレスを勧めていきます。
人の弱みにつけ込むような
あくどいといえば、あくどいやり方です。
しかしあくどいままではないのです。
10章立てになっていますが、基本は1章ごとに設定の違う完結です。
後半、
同様のことをやるライバル社の台頭で、その社はピンチとなってきます。
牛河原はその会社をつぶす作戦を立てて、実行していきます。
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