樹幹などに着生するムニンボウラン
目次
概要
ムニンボウラン(ラン科・固有種)は
樹幹などに着生してる生える多年草。
分布は
父島、兄島、弟島、母島など。
父島では
かなり個体数が少ないように思う。
僕も自生株はわずかしか知りない。
ガイドするルートでは、
1個体しか見たことがありません。
その個体で、
’21/6月初旬、花期を迎えていた。
花の数は5つほど。
同じ個体で、
昨年は、今年より少し遅めにチェックしていた。
和名
ムニンボウランは
「無人棒蘭」と書きます。
小笠原に自生し(ムニン)、
葉が棒状のランという意味です。
全体の形
樹幹に着生しているので、
根(不定根)、茎、葉ともすべて見えている
幹につく茶色の部分が根、
そこからのびる緑の部分が茎、
茎から枝分かれしている緑の部分が葉
葉の長さは20-30cmほど
花は茎から花序がのびている
花
茎の葉腋から花序をのばす
’21は5つほど花をつけている
花はとても小さく、
花冠全体でも、指の先ぐらいしかない
肉眼で見ても、花のつくりはわかりにくい
花は淡緑色
花のつくりは、
ずい柱1、花被片6(唇弁1、側花弁2、背萼片1、側萼片2)
丸い茶色部分が蕊柱(ずいちゅう)
(蕊柱とはおしべとめしべが合わさって一体になったもの)
ずい柱より左側、
すぐ左の平たいものが唇弁1、
唇弁のさらに左の2つが側萼片2。
ずい柱の右側、
真ん中が背萼片1、両側が側花弁2。
見るには?
森歩きでご紹介している。
定番コースで見られるが、
花期以外はあまり紹介していません。
興味のある方はリクエストしていただきたい。
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