小笠原マルベリー

海軍第二百九設営隊戦没者之碑(表面の字が読めない)


 

概要

 

清瀬信号付近、保健所手前の道路沿いに、

正面の文字が完全に消えてる碑があります。

 

コンクリート造り、表面はモルタル塗りで、

モルタルを削って文字が入っていました。

 

案内板もないので、島民ですら、

これが何の碑であるか知らない人も多いかと思います。

特に新しい移住者や異動で来た方は

分からないでしょうね。

 

これは「第二百九設営隊戦没者之碑」です。

(小笠原高校研究紀要第3号による)

(文字は現代語に改めています。)

 

この碑は

裏面だけまだかろうじて文字が読めます。

日付が入り、「昭和20年11月24日建之」です。

同隊の方が、

戦後、島から引揚げる前に立てたのですね。

 

父島には海軍の設営隊が

303と209の2つが配置されていました。

 

海軍第三百三設営隊居住壕(電信山)

 

209設営隊はこの近辺に部隊本部があったため、

この場所に慰霊碑を設置したたようです。

この碑のすぐ近くの壕も、

この部隊の居住壕であったようです。

 

この碑は文字が読めないような状態になっていて、

残念です。

なんとか修復できないもの思います。

村で案内板をつけられないものかと思います。

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

清瀬信号から50mほど

 

 

正面はまったく文字が読めない状態

 

裏面の日付はかろうじて読める

「昭和20年11月24日建之」

 

表面はモルタル塗り

 

 

 

 

 

見るには

 

この碑は

まちなか(清瀬信号付近)にあるので、簡単に見られます。

ツアーで紹介することはあまりないです。

 

209の陣地で入れる壕はありません。

まちなかでみな塞がれています。

 

ただし、

303の壕は入れるところがあります。

 

海軍第三百三設営隊居住壕(電信山)

 

303は戦跡ツアーで訪れることがあります。

 

戦跡ツアー

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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