「和解」(志賀直哉)
目次
「和解」(志賀直哉)
概要
「和解」(志賀直哉)、
初出は1917年ですが、
1918年発行のものが現在と同じ内容となっています。
志賀直哉 『和解』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
本書の和解とは
仲違いしている親子(父と息子)の和解がテーマ。
実際に、
著者は親と不仲になっていて、のちに和解をしています。
したがって、ほぼ実話なのだろうと思われる小説です。
物語は主人公と妻・実家の家族・友人たちとの日常を描きながら、
父親との不仲の様子がくどくど書かれています。
しかし、後半、意外とあっさり和解します。
和解の場面をもう少しじっくり記述してほしかったと思います。
ボタンの掛け違いが原因だと、
どちらかが折れれば、すぐ和解というのは分からなくはないですが・・
和解して、物語はすぐ終わってしまうので、
ちょっと物足りなさが残りました。
幸せな結末(ハッピーエンド)はいいのですけど。
内容には関係ないですが、
志賀直哉の文章は読みやすくていいですね。
参考:志賀直哉作品
「城の崎にて」(志賀直哉): マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)
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