小笠原マルベリー

アサヒエビネが開花(’21/8月中旬)


 

アサヒエビネが開花(’21/8月中旬)

 

概要

 

アサヒエビネ(ラン科・固有種)は種の保存法指定植物です。

list_ESPA20210401.pdf (vill.ogasawara.tokyo.jp)

環境省_アサヒエビネ (env.go.jp)

 

父島では

’21/8月中旬から開花しはじめました。

 

’20/8月中旬、アサヒエビネ現地植栽株が開花

 

最近、数カ所チェックしていましたが、

最初に開花を確認した株は旭山ルートの植栽株でした。

 

旭山歩道・・幕末に日章旗を立てた山(ふらふ山)

 

例年、8月中旬頃、早い個体は咲き始めます。

 

野生株、現地植栽株は複数箇所で見られるので、

9月初旬には、ほとんど株で開花している状態になります。

 

 

 

 

 

 

 

開花株の様子

 

旭山ルート入口

アサヒエビネ植栽地はここから100mほど

 

説明板

 

植栽株群落

 

開花株

総状花序の下の方から順次咲き始めています。

 

開花したところ

 

淡黄色の花で

唇弁が下向きか横向きで咲いています。

萼片3、花弁3(唇弁1,花弁2)ですが、

いずれもやや反り返るのが普通です。

花に近づいても、

このエビネはまったく香りはありません。

 

 

唇弁1はT字(十字)型、側花弁2、背萼片1、側萼片2があります、

萼片のほうが花弁より大きめです。

 

唇弁に対角の向かいあう大きい形のものが背萼片。

背萼片に近い、細い斜め上向きの1対が側花弁。

唇弁に近い横向きの広い1対が側萼片です。

 

花弁のほうが、萼片よりも、

前後でいうと、手前に位置しています。

 

花冠の中央にある白っぽい部分が蕊柱(ずいちゅう)です。

花粉塊は8です。

*蕊柱:おしべ・めしべが融合したもの

 

 

 

 

ツアーでは?

 

一番手軽に見られるのは

旭山ルートか、大神山公園(ノヤシ橋付近)です。

 

森歩き、千尋岩でご紹介できます。

 

森歩き

 

千尋岩(ハートロック)コース

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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