総状花序に黄花がつくアサヒエビネ
目次
概要
例年7月下旬-8月初旬ごろ、
アサヒエビネ(ラン科・固有種)開花します。
そのころは、
まだ咲いているのはわずかです。
植栽株も野生株も、
開花時期はさほど変わらないかと思います。
花期は
個体によってそれなりにばらつきがあります。
花の遅い株もあるので、
10月ごろまで花は見られる可能性があります。
1つの個体でも、
花序の始めと終わりでかなり差があるので、
半月以上は咲いています。
和名
アサヒエビネ、
漢字では「旭海老根」です。
旭とは
父島の旭山に由来するものだそうです。
余談ですが、
ちなみにうちの長男も旭(あきら)です。
花
花期が近づくと、
花茎をのばし、
総状花序の下の方から順次咲き始めています。
淡黄色の花で
唇弁が下向きか横向きで咲いています。
萼片3、花弁3(唇弁1,花弁2)ですが、
いずれもやや反り返るのが普通です。
花に近づいても、
このエビネはまったく香りはありません。
唇弁1はT字(十字)型、側花弁2、背萼片1、側萼片2があります、
萼片のほうが花弁より大きめです。
唇弁に対角の向かいあう大きい形のものが背萼片。
背萼片に近い、細い斜め上向きの1対が側花弁。
唇弁に近い横向きの広い1対が側萼片です。
花弁のほうが、萼片よりも、
前後でいうと、手前に位置しています。
花冠の中央にある白っぽい部分が蕊柱(ずいちゅう)です。
花粉塊は8です。
*蕊柱:おしべ・めしべが融合したもの
見るには
アサヒエビネは複数のコースで見られます。
そのため、
ツアーでは森でも山でも見ることはできます。
リクエストがあれば、
森の半日コースでも紹介できます。
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