小笠原マルベリー

集落はキバナサフランモドキの黄花だらけ(’21/10月初旬)


 

 

概要

 

’21/9月末に台風16号が通り過ぎてから、

集落の芝地はあちこちで黄花が目立っています。

 

黄花はキバナサフランモドキ(ヒガンバナ科・外来種)です。

ゼフィランサス・シトリナともいいます。

 

昨年(’20)は9月ごろ目立っていたようです。

黄花がよく目立つキバナサフランモドキ

 

一般的な花期は8-10月ごろのようです。

小笠原では、夏以降、

台風や天候不順で土に湿り気をもつと目立つような気がします。

 

10月初旬、集落之エリアをめぐると、

芝地のエリアの至る所で咲いています。

 

人家のそばだと、

植栽なのか、野生化しているのか、区別がつきにくいですね。

 

種はスイカの種のような形ですので、

ほとんどは自然落下で落ちるものと思われます。

そして、そこからまた発芽するんですね。

 

かなり群生して生えて、花が咲くので、

見た目はとてもきれいで、絵になります。

 

とはいっても外来種です。

今のところ、

山地の方の道端にはまだほとんど広がってはいないようです。

 

 

 

和名

 

キバナサフランモドキは「黄花咱夫藍擬」。

 

黄色の花でキバナ(黄花)です。

サフランは学名ではなく、洋名(フランス語、ペルシャ語?)です。

サフラン(咱夫藍)の漢字は音韻からの当て字であろうか?

モドキ(擬)とつくのは、

サフランと誤解されていた時期があったためのようです。

 

サフラン – Wikipedia

サフランモドキ – Wikipedia

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

咲いている様子1

 

同2

 

同3

 

同4

 

同5

 

花被片6(短3が花弁、長3が萼片相当)、おしべ6、めしべ1(柱頭は3裂)。

 

 

果実は3室に分かれ、それぞれに複数個の種がある

種子は黒

スイカの種くらいのサイズで、スイカの種をもう少し薄くした感じです。

 

 

葉はとても細く、見ただけでは茎と葉が区別できないぐらい

触ると、葉のほうが柔らかいので分かる

 

 

 

 

見るには

 

花期には

集落内の芝地で目立つのですぐ分かります。

 

ツアーで紹介するほどのこともないです。

もちろん聞かれたら紹介はします。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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