小笠原マルベリー

植栽個体のオキナワツゲ


 

概要

 

’21/10月中旬、

オキナワツゲ(ツゲ科・外来種)の花が咲いていました。

一般的な花期は9-11月ごろのようです。

 

大神山公園を散策していて花を見つけました。

神社の脇の斜面です。

他にも奥村の宅地脇でも咲いていました。

 

本種は低木性-小高木の樹木です。

雌雄同株ですが、

雄花・雌花に分かれている雌雄異花です。

 

本種が

島内でどの程度植栽されているかはよくわかりません。

山中での野生化個体はあまりないように思います。

 

ツゲ科自生植物は、小笠原にはありません。

ちなみに、

ムニンイヌツゲ(固有種)はモチノキ科です。念のため。

 

 

 

 

 

和名

 

オキナワツゲは

「沖縄黄楊」あるいは「沖縄柘植」と書きます。

 

沖縄や台湾に自生しています。

沖縄にあるツゲの仲間で、オキナワツゲですね。

 

ツゲの和名の由来はいくつかあるようです。

なお、

ツゲの漢字の「黄楊」は漢名からのようです。

 

 

 

 

実際の様子

 

 

大神山の株 数本並ぶ

 

奥村の株 

 

 

かなり小ぶりな花を多数つけます

地味なので、目立ちません

 

雌雄異花

1つの花序は雌花1と複数の雄花の組み合わせ

 

雄花雌花とも、花弁はなし 

雄花は萼片4,おしべ4  

雌花は萼片6,めしべ1

 

雄花  おしべ4が目立ちます

 

 

雌花 めしべ1で、花柱3が目立ちます

 

果実が割れたところ 

中に小さな種が6あったよう(要確認)

 

 

 

 

 

 

見るには?

 

 

父島の集落では

大神山神社付近、奥村などに植栽されています。

 

大神山神社社殿脇の斜面沿いのものが

分かりやすいかと思います。

 

どちらの場所も

ツアーで訪れることはほぼないです。

見たい方はリクエストしてください。

 

全ツアーメニュー

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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