「風に舞いあがるビニールシート」(森絵都)
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概要
2006年発行、
「風に舞いあがるビニールシート」(森絵都)。
文春文庫『風に舞いあがるビニールシート』森絵都 |
風に舞いあがるビニールシート – Wikipedia
第135回直木賞受賞作。
直木賞-選評の概要-第135回|直木賞のすべて
本書は6篇の短篇集です。
タイトルは、
・器を探して
・犬の散歩
・守護神
・鐘の音
・ジェネレーションX
・風に舞いあがるビニールシート
それぞれのシチュエーションで、
読み始めの印象とは違う、主人公の一面が徐々に出てきます。
ケーキ職人、捨て犬の世話をするボランティア活動、
大学二部で学ぶ男性、仏像修復の職人、出版社社員と若い玩具メーカー社員、
東京UNHCRなどが主人公の設定です。
そして、最後は、何か大事なものを見つける、
そんな短篇です。
ホッとする小説です。
それぞれはつながりのない短篇ですので、
どこからでも読んでも大丈夫です。
参考
「ラン」(森絵都)
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この記事を書いた人
吉井 信秋
大阪市旭区生まれ。
茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。
北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。
某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。
数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。
その後、小笠原・父島に移住。
島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。
小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。
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