メジロに盗蜜されるトウロウソウの花
目次
概要
’22/2月、
トウロウソウ(セイロンベンケイ・ベンケイソウ科・外来種)は
花期を迎えています。
この花は筒部が長く、中の基部に甘い蜜があります。
普通、鳥のくちばしでは蜜に届きません。
しかし、
小笠原のメジロは蜜を取る方法を知っています。
横からつついて蜜を取るのです。
同じことをハイビスカスでもやっています。
実際に僕らがなめても甘いです。
この盗蜜行動はよくやっていますので、
気をつけていると見られます。
またそういう行動をしたあとの花は
横がつつかれて穴が開いています。
メジロもよくわかっているのか、
つぼみの花はまだ穴が開いていません。
メジロもやみくもにつついているのではないのですね。
盗蜜は
トウロウソウにとってはなんの利益もなさそうです。
ところで、
トウロウソウは不定芽による栄養生殖です。
要するにクローンで増えています。
花の蜜は何の意味があるのでしょうね。
小笠原にとっては
トウロウソウもメジロも外来種。
この盗密行動はいつごろから広がっていったのか、
興味のあることろですね。
盗蜜の跡
開花しているものは下に赤い花被片が見えます
開花している花は盗蜜が目立ちます
つぼみのものも一部、穴が開いています
盗蜜の穴
同
同
めしべの付け根のところに蜜がたまっています
見るには?
盗蜜の跡は
ほとんどのトウロウソウで見られます。
トウロウソウは
岩場や崖地であちこちに生えています。
盗蜜のことは、
ツアーでも紹介したりしています。
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