夜明・湾岸道路一周での自生植物(70)オオアブラガヤ
目次
はじめに
夜明・湾岸道路一周で見られる自生植物は
90種類ほどあります。
それを順に紹介していきます。
島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
(70)オオアブラガヤ(カヤツリグサカ科・広域分布種)
常緑多年草、草丈1mほどの、
オオアブラガヤ(カヤツリグサ科・広域分分布種)。
葉の辺がかたく、皮膚がすれたりすると切れやすく、
島ではカミソリグサともいわれています。
気をつけましょう。
花期は4-5月ごろ。
カヤツリグサ科なので、
花といっても、かなり地味です。
この科の特徴として、
茎は3稜形(3角形)です。
父島では
湿地や沢沿いなどで生えています。
そういう場所では群生して生えています。
個体数はごくふつうに見られるというほど、
多いようには感じていません。
このルート沿いでは
旭平展望台からほど近い湿地で、
群生して生えています。
小笠原での分布は
父島列島、母島などです。
小笠原では
カヤツリグサ科植物は多数種あります。
固有種も複数種あります。
和名
オオアブラガヤは「大油茅」です。
大きなアブラガヤという意味です。
アブラガヤは
花序が油色し、油臭いことからのようです。
カヤは
有用植物のイネ科やカヤツリグサ科の草本の総称です。
島では「カミソリグサ」とも言われています。
葉の辺がかたく、
皮膚が擦れると切れやすいところからのようです。
生えている様子
旭平展望台付近の群生している場所
すぐ奥は水のたまっている湿地
草丈1m程度
花序は数回分枝し、小穂は球状にかたまる
花は両性花
黄色がおしべ、白いのがめしべ
同上
黄色の葯がつくおしべ
白っぽいひものようなめしべ、柱頭は2
見るには?
湿地や沢筋などでたまに見られます。
分かりやすいのは
旭平展望台付近の湿地ぞいです。
普段はほとんど紹介はしていません。
ただし、カミソリグサと言うとおり、
肌を切る恐れがあるので、
近くを通る時は注意喚起したりします。
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