葉が平べったいヒラアンペライ
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概要
ヒラアンペライ(カヤツリグサ科・広域分布種)は
常緑多年草、草丈70-80㎝ほどです。
和名にヒラ(平)とつく通り、
葉も稈(花茎)も平べったいです。
独特の形状ゆえ、わかりやすい種です。
葉は束生(そくせい)し、
一見、編みこんだかのように見えます。
新しい葉は中央部から出てきます。
父島では
明るい林内や林縁に生えていることが多いです。
小笠原での分布は父島と兄島。
本種は広域分布種ですが、
国内の分布は小笠原だけです。
他の分布は海外です。
花期
’22/4月下旬、
花期を迎えていました。
花期は4-5月ごろ。
茎の先に花序をつけ、
複数の小穂をつけます。
和名
ヒラアンペライは「平アンペラ藺」です。
見た目の通りで、
平べったいアンペライです。
むしろの原料となるアンペラは別種。
アンペラの茎をたたいてむしろにする。
アンペラ(むしろ)という言葉は
ポルトガル語あるいはマレー語から。
小笠原には、
アンペライも自生する。
ムニンアンペライ、ネビキグサともいわれる。
こちらは、
葉が細く先が尖るので形状が明らかに異なる。
実際の様子
林縁に生える株 全形
同上 別株
葉は束生
新しい葉と茎は中央部から出ます
茎の先につく花序
雄性のものと雌性のものが分かれています
同上 別株
雄性花
雌性花
小穂につく痩果
見るには?
やや乾いた林内や林縁で点在して生えています。
あまりツアーで紹介することはないですが、
興味のある方はリクエストしてください。
独特の形が意外と興味を惹かれるようです。
おもに森歩きで紹介します。
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