「帝国日本のプロパガンダ」(貴志俊彦)
目次
概要
2022年6月発行、
「帝国日本のプロパガンダ」(貴志俊彦)。
著者はこの夏(2022年)来島予定です。
貴志 俊彦 | 京都大学 東南アジア地域研究研究所 (kyoto-u.ac.jp)
うちの
戦跡ツアーに予約が入っています。
そこで、
著者の最新刊を購入して読みました。
本書は
日清戦争から敗戦後の占領統治期までの50年ほどが対象。
その間、
政府・軍部・報道界はプロパガンダを繰り広げました。
そのプロパガンダでは
錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画などが利用されました。
そうしたビジュアル・メディアから、
帝国日本のプロパガンダ史を描きだしています。
<目次>
序章 戦争と宣伝
第1章 日清戦争期~版画報道の流行(1890年代)
第2章 日露戦争期~「戦勝親和」の流布(1900年代)
第3章 第一次世界大戦期~日独戦争をめぐる報道選択(1910年代)
第4章 中国、米国の反日運動~報道と政治の関係(1920年代)
第5章 台湾霧社事件と満州事変~新聞社と軍の接近(1930年代前期)
第6章 日中戦争期~国家プロパガンダの絶頂期(1930年代後期)
第7章 アジア太平洋戦争期~ビジュアル報道の衰退(1940年代前期)
終章 敗戦直後~占領統治のためのプロパガンダ(1940年代後期)
内容
明治以降、
情報技術、通信、輸送、交通の発展も伴っていきます。
そのため、
プロパガンダの方法も変わっていきます。
通信もどんどん早くなっていきます。
戦争遂行には国民の理解も必要です。
そのため、
大規模なプロパガンダが繰り広げられます。
報道は客観的なものが理想的ですが、
法的な規制などもあり、政府寄りになっていきます。
結果として
報道も政府のプロパガンダを繰り広げていきます。
そういったことが
コンパクトにまとめられています。
参考
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