「細川ガラシャ夫人 上・下」(三浦綾子)
目次
概要
1975年発行(文庫本は1986年発行)、
「細川ガラシャ夫人 上・下」(三浦綾子)。
三浦綾子 『細川ガラシャ夫人〔上〕』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
三浦綾子 『細川ガラシャ夫人〔下〕』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)
主人公は細川ガラシャ。
日本名は細川玉子。
ガラシャは洗礼名。
明智光秀の娘として育ったのち、
細川忠興に嫁ぎます。
細川家に嫁いで以降の生活の中で、
キリスト教に親しみ、のちに洗礼をします。
関ヶ原の戦い直前、
石田光成から人質に取られるのを拒否。
細川家の家臣の手で、死に至ります。
本書の内容
上・下2巻シリーズ。
物語の始まりは
明智光秀が妻をめとるところから。
そして、玉子が生まれます。
玉子は美人で聡明な女性でした。
物語は
玉子の亡くなるところまでが描かれています。
前半は
父・光秀の生き様に焦点が当たっています。
まだ玉子はわき役的です。
玉子が焦点が当たり主役となるのは、
細川家に嫁いで以降です。
忠興は、玉子を愛し、
光秀が死んでも、離縁せず、玉子を隠して守ります。
信仰に目覚めるのは、
その時代の、理不尽な人の人生や女性の立場のことが
大きかったでしょう。
主人公他のクリスチャンの機微を描けるのは、
やはりクリスチャンの著者ならではだと思います。
参考
前の記事へ
次の記事へ