小笠原マルベリー

磯に生えるマツに似ている(?)イソマツ


 

概要

 

常緑小低木のイソマツ(イソマツ科・広域分布種)。

 

和名にマツとついても、

マツの仲間とは全く関係がありません。

 

9月ごろから花期を迎えます。

花期はわりと長期間にわたります。

樹高も小さいですが、花もかなりの小花です。

 

小笠原での分布は

南島を含む父島のみとなっています。

 

南島は外周部の岩場などにかなりの群落があります。

船で上陸する岩場にも生えているので、

上陸の際は気をつけて下さい。

時間があれば、観察してみて下さい。

 

石灰岩の所に生えるので、

父島では南崎周辺にも生えています。

他の資料を見ると、

聟島列島でも生えているようです。

(僕は未確認)

 

 

 

 

 

和名

 

イソマツは「磯松」と書きます。

 

磯に生える松ということです。

たしかに生息地はそういう場所です。

イソマツはマツの仲間ではなく、

葉の感じなどが

マツに似ているということでしょう。

 

 

 

 

実際の様子

 

 

全景

 

樹高は花茎を入れても20㎝ぐらいまで

低木状の茎が枝分かれし、

花期には花茎をのばし多数の花をつけます。

 

 

同上

 

幹は黒っぽい

 

 

まとまった群落

 

 

花のアップには、

後ろに指が写っていて、小さいのがよくわかります

 

花のサイズはごく小ぶりで、

開花状態でも5mmぐらい

 

花は赤みを帯びて5裂、

おしべ5、めしべ1(花柱・柱頭5裂)

 

花は赤みを帯びているタイプと

白花のタイプと2タイプあります。

 

小笠原では白花タイプがごく稀です

単に、色の変異ということです

 

 

葉は細いへら型

枝先で放射状に広がります

 

枝はかなり黒っぽい

 

 

 

 

 

見るには?

 

 

ジョンビーチや南島で見られます。

 

ジョンビーチは近くの岩場に生えています。

 

南島は岩場に生えています。

上陸する内部では少ないです。

ただし、

上陸ポイント付近の岩場にいくつか見られます。

 

マルベリーは陸域専門ガイドで、

ガイドコースには生えていないので、

イソマツを紹介することはまずありません。

 

まれにジョンビーチには行くので、

その時には紹介ができます。

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

参考

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

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マルベリーでは、山歩き(千尋岩)、森歩き、戦跡ツアー、スター&ナイトツアー、サンセット・ナイト、歴史ツアーなどを開催しております。

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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