「風塵抄」(司馬遼太郎)
目次
概要
1991年発行、
「風塵抄」(司馬遼太郎)。
風塵抄 -司馬遼太郎 著|文庫|中央公論新社 (chuko.co.jp)
随筆集。
1つをのぞき
産経新聞の朝刊1面に、毎月第一月曜日に掲載されたもの。
その1つ(空に徹しぬいた偉大さ)も、
産経新聞の朝刊に記載のもの。
タイトルの「風塵」とは
あとがきによると、世間のことだそうだ。
本来の風塵の意味とは少し違う。
そして風塵抄とは
「細切れの世間話し」ということだそうだ。
内容
随筆ゆえ、
内容は多岐にわたる。
風塵(世間)の中で、
恒心(変わらぬもの)を書こうとしているとのこと。
それぞれのテーマは
著者にとっては少し書き足りなかったようだ。
余談だが
彼の記念館に行くと、蔵書の多さに驚く。
小説の中でも、余談が多いのはさもありなん。
余談やうんちくのかたまりのような人であろう。
歴史については、
史実を丹念に調べられているのは蔵書でもわかる。
その上で、
小説は想像もかなり盛り込まれている。
小説と違い、随筆には創作はないが、
やはり彼なりの考察も相当入る。
「司馬史観」といわれるぐらいの
影響力を持った人物の随筆である。
参考
司馬遼太郎 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)
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