小笠原マルベリー

父島、弟島、母島に分布するオオホシダ


 

 

概要

 

大型で常緑の、

オオホシダ(ヒメシダ科・固有種)。

 

葉柄が長く、

葉身は2回羽状(単羽状とするものもある)。

大きなホシダの意味合いで、葉先が長い。

 

ケホシダに似るが、

それより大型で、葉に毛がない。

(若干だが表面がつやっぽい)

 

夜明・湾岸道路での自生植物(77)ケホシダ

 

高木性林内、

湿り気の多いところに生える。

 

父島、弟島、母島で分布する。

 

父島では

それほど多くはないように感じる。

 

観光ルートでは

千尋岩ルートの山中沢沿いでわずかに見られる。

 

 

 

 

 

和名

 

オオホシダは「大穂羊歯」

 

大きなホシダの意味合いである。

葉の先が長いところを

槍の穂先に見立ててホシダである。

ホシダ – Wikipedia

 

島では

ムニンミゾシダ(無人溝羊歯)とも。

 

 

 

 

 

 

実際の様子

 

 

全体形状

 

葉は叢生(株立ち状)

葉と枝による樹木検索図鑑-

 

 

葉の表面は無毛で若干光って見える

 

葉柄・葉身とも長く

全体で1.5mぐらいとなる

 

 

 

葉先が長め

 

胞子嚢群(ソーラス)

 

葉裏の裂片の中肋と辺縁の中間につくことが多い

 

1つの裂片では

中肋をはさんで2列に並ぶように胞子嚢群がつく

 

同上拡大

 

 

 

 

 

 

見るには

 

 

父島ではそれほど多くなく、

観光ルートでは千尋岩コースで見られる。

 

千尋岩(ハートロック)コース

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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