「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」(矢部宏治)
目次
概要
2017年発行、
「知ってはいけない 隠された日本支配の構造」(矢部宏治)。
これで皆さん、知ってしまった。
ほんとうは、
日本国民の皆が知らなければいけないことであろう。
この本を読むと、
アメリカ軍が完全に悪者になってしまう。
サンフランシスコ・システムが
今も生き続けている。
いまだに半分主権国家である。
アメリカではなくて、
米軍の属国といってもいいぐらいである。
どうやら元凶は朝鮮戦争のようだ。
これにより、
米軍は日本再軍備も必要とした。
もし、これがなければ、
ここまでひどい事にはならなかったかもしれない。
すぐに再軍備もいらず、
ポツダム宣言や日本国憲法通りの国になっていたかもしれない。
僕らは、
いまだ「朝鮮戦争レジーム」の中で生きている。
さらに、日米合同委員会と最高裁・砂川判決が、
歪んだ法的関係を構造的に支えている。
砂川判決以降、
安保法体系は憲法より上位になっている。
9章にわたり、
米軍の支配構造が書かれています。
日米には、公にされる約束にプラスして
密約がかなりある。
日本の米軍支配構造は
実はアメリカ政府にもきちんと把握されていないようだ。
日本の政治家は、憲法改正より、
米軍支配構造を崩す方が先のような気がする。
ただし、困難を極めるだろう。
命を狙われることもあるかもしれない。
そこまで頑張れる政治家がいたら、
ぜひ応援したいものだ。
目次
第1章 日本の空は、すべて米軍に支配されている
第2章 日本の国土は、すべて米軍の治外法権下にある
第3章 日本に国境はない
第4章 国のトップは「米軍+官僚」である
第5章 国家は密約と裏マニュアルで運営する
第6章 政府は憲法にしばられない
第7章 重要な文書は、最初すべて英語で作成する
第8章 自衛隊は米軍の指揮のもとで戦う
第9章 アメリカは「国」ではなく、「国連」である
参考:硫黄島と日米地位協定
小笠原村は
返還後米軍は撤退した。
しかし、硫黄島では、
いまだに米軍の訓練が実施されている。
これも、日米地位協定で、
米軍の使用区域があるからだ。
名称は硫黄島通信所だが、
滑走路はすべてこれに含まれる
小笠原村の執行部や村議員さんは
こういうことは理解しているのであろう。
前の記事へ
次の記事へ