木性シダ不定根に着生のハハジマホラゴケ
目次
概要
木性シダに着生する
ハハジマホラゴケ(シダ・コケシノブ科・固有種)。
(ホソバホラゴケともいわれる)
着生部位は
木性シダの地上部近くの不定根のあたり。
不定根のない幹に直接着生しているのは
見たことがない。
父島では
それほど普通にみるシダではない。
標高の高い山中の木性シダに、
ときおり着生しているのを目にする。
着生する木性シダはマルハチやヘゴなど。
父島では
マルハチがほとんどのように感じている。
和名にハハジマとあるが、
父島や北硫黄島にも分布する。
つまり、
小笠原の分布は父島、母島、北硫黄島など。
和名
ハハジマホラゴケは「母島洞苔」と書く。
母島に産するあるいは多いホラゴケ、
という意味であろう。
(実際の分布は父島や北硫黄島も)
ホラゴケ(洞苔)・・
洞穴など暗いところにに生えるコケのようなシダ。
かつて、
アオホラゴケがオガサワラホラゴケとされていた。
(ちょっと紛らわしい)
かつて本種に使われたホソバホラゴケは、
「細葉洞苔」と書く。
実際の様子
マルハチの不定根に着生する様子
この場所はかなりまとまった群落となっている
よく見るものはもっと少ない
根茎は短く、葉は叢生
葉身は3回羽状に分枝
胞子嚢群は羽辺上部基部裂片の先端につき、
筒状鐘形の包膜の中に形成
胞子嚢床の先は包膜から突き出す
同上 拡大
見るには
中央山歩道、東平、千尋岩ルートなどで見られる。
普通は森歩きで紹介している。
中央山歩道でも見られるため、
景観ツアーでも見ることも可能。
興味のある方はリクエストを。
参考
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