小笠原マルベリー

木性シダ不定根に着生のハハジマホラゴケ


 

 

概要

 

木性シダに着生する

ハハジマホラゴケ(シダ・コケシノブ科・固有種)。

(ホソバホラゴケともいわれる)

 

着生部位は

木性シダの地上部近くの不定根のあたり。

不定根のない幹に直接着生しているのは

見たことがない。

 

父島では

それほど普通にみるシダではない。

標高の高い山中の木性シダに、

ときおり着生しているのを目にする。

 

着生する木性シダはマルハチやヘゴなど。

父島では

マルハチがほとんどのように感じている。

 

夜明・湾岸道路での自生植物(19)マルハチ

 

夜明・湾岸道路での自生植物(52)ヘゴ

 

和名にハハジマとあるが、

父島や北硫黄島にも分布する。

つまり、

小笠原の分布は父島、母島、北硫黄島など。

 

 

 

 

 

和名

 

ハハジマホラゴケは「母島洞苔」と書く。

 

母島に産するあるいは多いホラゴケ、

という意味であろう。

(実際の分布は父島や北硫黄島も)

ホラゴケ(洞苔)・・

洞穴など暗いところにに生えるコケのようなシダ。

 

かつて、

アオホラゴケがオガサワラホラゴケとされていた。

(ちょっと紛らわしい)

 

薄暗い谷間の岩上に生えるアオホラゴケ(オガサワラホラゴケ)

 

かつて本種に使われたホソバホラゴケは、

「細葉洞苔」と書く。

 

 

 

 

 

実際の様子

 

マルハチの不定根に着生する様子

 

この場所はかなりまとまった群落となっている

よく見るものはもっと少ない

 

根茎は短く、葉は叢生

 

葉身は3回羽状に分枝

 

胞子嚢群は羽辺上部基部裂片の先端につき、

筒状鐘形の包膜の中に形成

胞子嚢床の先は包膜から突き出す

 

 

同上  拡大

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見るには

 

 

中央山歩道、東平、千尋岩ルートなどで見られる。

 

普通は森歩きで紹介している。

 

中央山歩道でも見られるため、

景観ツアーでも見ることも可能。

 

興味のある方はリクエストを。

 

 

全ツアーメニュー

 

 

 

 

 

参考

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

メールでのお問い合わせはこちら

メールでのお問い合わせ

マルベリーでは、山歩き(千尋岩)、森歩き、戦跡ツアー、スター&ナイトツアー、サンセット・ナイト、歴史ツアーなどを開催しております。

    は必須項目です。必ずご記入ください。

    お名前

    ふりがな

    メールアドレス

    ご住所


    お電話番号

    お問合せ内容

    個人情報の取り扱い

    個人情報保護方針に同意し、送信する

    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

    この著者の記事一覧

    コメントは受け付けていません。


    関連記事RELATED ARTICLE

    PAGE TOP