「小笠原諸島歴史日記 上・中・下巻」(辻友衛)
目次
概要
1995年発行、
「小笠原諸島歴史日記 上・中・下巻」(辻友衛)。
(発行元は近代文藝社)
(現在新刊の発行はない、当時の本体価格は4854円)
(中古本が販売サイトには出ている)
本書は、年代順に、
上・中・下の3巻に分かれている。
上巻:1543-1945、中巻:1946-1980、
下巻:1981-1994。
各巻とも450ページ前後で分量は多い。
各巻は古い日付から、
順にできごとなどが記載されている。
文字情報のみである。
小笠原のことをよく知りたい方は
通読を進める。
「小笠原を知るには歴史を探ろう」、
というサブタイトル通りである。
内容について
情報としては、
様々な資料・史料からの二次情報がほとんど。
著者が取捨種選択して情報を記載している。
引用文献については、ほとんど記載がないので、
情報の真偽のほどは各自が確かめるしかない。
上巻はかなり古い歴史から始まる。
引用している資料が、
必ずしも事実とは限らないので、より精査が必要。
複数の文献も調べるといいかと思う。
中・下巻は、
戦後の情報が記載。
情報としても、かなり正確と思われる。
これらの情報に含まれる方には、
存命の方もまだまだ多い。
その中には、
個人情報として出せないような情報もかなりある。
(発行当時と今では個人情報についての状況が違う)
(公開されているので隠しようがない)
余談:乃木勝典少尉(乃木将軍の息子)
日露戦争203高地の攻撃などで有名な乃木将軍。
乃木坂の乃木さんでもある。
乃木将軍と小笠原は直接は関係ない。
関係しているのは息子の乃木勝典少尉。
少尉の従卒として、
母島出身の佐々木伝太郎がいた。
少尉が戦地で負傷した時、
佐々木氏が運んだり手当をしたそうだ。
のちに乃木将軍から、
少尉の遺物が送られている。
余談:愛甲猛氏
元プロ野球選手愛甲氏は僕と同い年。
僕も高校球児だったが、
3年生(1980年)のとき、甲子園優勝校が横浜高だった。
そのエースが彼だった。
本書の中巻に記載があるのだが、
愛甲氏の御母堂は母島出身だということだ。
旧姓は冬木氏だったとのこと。
ちょっとご縁を感じた。
参考
小笠原クロニコル
Spirit03.pdf (anniv-ogasawara.gr.jp)