小笠原マルベリー

ムニンベニシダとチチジマベニシダ


 

概要

 

父島には、ベニシダと名付くものが2種ある。

ムニンベニシダとチチジマベニシダである。

 

ムニンベニシダ(シダ・オシダ科・固有種)は

父島と弟島に分布する。

固有種である。

 

チチジマベニシダ(シダ・オシダ科・広域分布種)は、

ムニンベニシダの変種で、父島と青ヶ島に分布する。

青ヶ島にもあるため広域分布種となる。

 

今のところ、

両種とも、島一周道路沿いでは見ていない。

島一周 | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

 

 

この2種の見分けはかなり難しい。

 

 

 

 

 

 

和名

 

ムニンベニシダは「無人島紅羊歯」と書く。

 

無人島(小笠原)に自生する、

ベニシダの仲間ということ。

ベニシダ – Wikipedia

ベニシダ Dryopteris erythrosora オシダ属 三河の植物観察 

 

チチジマベニシダは「父島紅羊歯」。

父島で自生する、あるいは見つけられた、

ベニシダの仲間ということ。

 

紅(ベニ)は

若葉が紅色というところからのよう。

 

 

 

 

 

ムニンベニシダ

 

 

生えている様子

地上や岩上から生え、葉は叢生する

 

 

葉身は3回羽状深裂

 

胞子嚢群がつくと、

葉の縁の縮みやふくらみが出る

 

葉の裏面

胞子嚢群がついた様子

 

胞子嚢群は丸く、

中肋の両側に1列に並ぶ

 

胞子嚢群 拡大

 

 

 

 

 

チチジマベニシダ

 

現在調査中。

 

 

 

 

見分け

 

2種の見分けはかなり難しい。

 

多少わかりやすいのは

胞子嚢群(ソーラス)のついた葉。

ムニンベニシダは、葉の縮みや膨らみが出るが、

チチジマベニシダはそれがない。

 

2種の生えている場所の違いも、

あるように思う。

同所的には生えていない気がしている。

(要調査)

 

 

 

 

 

 

 

見るには

 

山中に点在しているはずだが、

あまり特定の場所を認識していない。

 

そのためツアーで紹介することはまずない。

 

ムニンベニシダが、

確実にあるのは、千尋岩ルートや旭山。

千尋岩ルートでは

はじめのころの沢筋で、数か所生えている。

旭山ははじめのころの林内で見られる。

 

 

千尋岩(ハートロック)コース

 

旭山歩道・・幕末に日章旗を立てた山(ふらふ山)

 

興味のある方はリクエストを。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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