「世に棲む日日 全4巻」(司馬遼太郎)
目次
概要
1971年発行(文庫本は改版)2003年)、
「世に棲む日日 全4巻」(司馬遼太郎)。
文春文庫『世に棲む日日 一』司馬遼太郎 | 文藝春秋BOOKS
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幕末の長州が舞台。
始まりは吉田松陰から。
2巻で吉田松陰から高杉晋作にバトンタッチし、
3、4巻は完全に高杉物語。
吉田と高杉
吉田と高杉、どちらも狂の人。
しかし、
吉田は思想の人、高杉は行動の人。
高杉は革命を起こそうと行動。
しかし、親や藩主には律儀な一面も。
高杉のなんだか笑ってしまえるエピソードもある。
箱根の関所破りや母親・妻が下関に来てしまうことなど。
高杉の行動はスムーズにいったわけではない。
途中には表舞台から消えて時期もある。
そのことで殺されずにすんだため、
結果的にはよかったのかもしれない。
藩内クーデターが成功しつつある中で、
高杉の死で小説は終わる。
もう少し生きて、その先が読みたかったな。
吉田も高杉も短すぎる人生でした。
高杉のようなな人にははあこがれがある。
僕は好きになった。
高杉の辞世
高杉晋作の辞世、
「おもしろき こともなき世を おもしろく」。
下の句・望東尼「すみなすものは 心なりけり」。
これはとても有名である。
上・下合わせて、
僕も人生もこうありたいと思っている。
ここから、
この小説のタイトルがつけられたとのこと。
さもありなん。
参考
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