小笠原マルベリー

「硫黄島(いおうじま)」(菊村到)


 

概要

 

1957年発行、

「硫黄島」(菊村到)。

*硫黄島の読みはいおうじま

「硫黄島」菊村到 [角川文庫] – KADOKAWA

菊村到 – Wikipedia

 

標題作他、全6編の小説。

タイトルは、

「硫黃島」「しかばね衛兵」「奴隷たち」

「きれいな手」「ある戦いの手記」など。

 

「硫黄島」は。1957年芥川賞。

「不法所持」は1957年文学界新人賞。

芥川龍之介賞 – Wikipedia

文學界新人賞 – Wikipedia

 

本書はタイトルにひかれて読んだ本。

不法所持以外は戦時中が舞台の小説。

 

不法所持は殺人事件。

戦争は関係ないが、

犯人とそのつながりの人物が戦友であった。

 

 

 

 

「硫黄島」

 

標題作。

 

戦時中の硫黄島での体験が

描かれた作品ではない。

 

硫黄島から帰還した人物が、

日記を取り戻すために島に戻るという話。

 

しかし、

その人物は摺鉢山で飛び降り自殺をする。

 

その人物にかかわった記者が

自殺の後、かかわった人物などをたどる。

 

 

 

 

 

「不法所持」

 

殺人事件が題材なのだが、

僕は事件の場所でまず食いついた。

 

現場は墨田区江東橋4丁目。

僕が小笠原に移住する前の職場が、

江東橋5丁目だったのだ。

かなり近かった。

 

犯人と、それに絡む人物が、

Q島での戦友という設定。

その島で、

「洞窟の中で火山島の地熱に・・・」とある。

かなり硫黄島に近い。

 

 

 

 

いおうじま

 

この作品は1957年発行なので、

作品にふられているルビは「いおうじま」。

 

硫黄島の読みは、

現在は「いおうとう」である。

実際には、

戦前から「いおうとう」ではある。

 

米軍の影響で、

戦後は「いおうじま」ともいわれていた。

 

 

 

 

 

参考:菊村氏の作品

 

 

「洞窟の生存者」(菊村到)

 

 

 

 

参考:硫黄島

 

硫黄島・南鳥島

 

「硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ」(酒井聡平)

 

「硫黄島に眠る戦没者」(栗原俊雄)

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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