小笠原マルベリー

ナガバキブシ果実(’23/11月下旬)


 

概要

 

’22/11月下旬、

ナガバキブシ(キブシ科・固有種)の果実を見つけた。

 

「種の保存法」指定のナガバキブシ花

 

同じ株では、昨年も果実を見ている。

 

ナガバキブシの果実(’22/12月中旬)

 

昨年よりは、

少し成りが早いのかもしれない。

この株の果実を確認したのは昨年からなので、

何とも言えない

 

ここは果実があるので、

発芽があるかと思ってまわりを見まわした。

しかし、発芽らしいものは見当たらなかった。

 

近年、

父島の野生株の個体数はかなり少なくなっている。

 

雌雄異株でもあるので、

こうやって果実をつける株はさらに少ない。

 

ナガバキブシは

もう生息環境が合わなくなっているのかもしれない。

とはいえ、

野生株は残せるものなら残したい。

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

果実をつけている株

枯れ木で、やや明るくなったせいか、

樹勢がいいように感じる

 

果実がついているところ

 

径は1.5-2㎝ほど

 

同上 近景

触るとまだかたく、

熟すにはまだしばらくかかりそう

 

すでに花序がついている

開花は1-2月ごろ

 

 

 

 

 

見るには

 

森のツアーで歩くルート沿いで、

ごくわずかに見られる。

 

東平&初寝山(森歩き)

 

その株(雄株)は、例年、花をつける。

 

見たい方は

リクエストしていただきたい。

 

なお果実をつけている株は

観光ルート沿いにはないので、紹介できない。

 

森歩き

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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