山頂付近の岩場に生えるシダ・イワヒバ
目次
概要
父島の山は、標高300m程度の低山。
しかも山頂はたいてい岩場で、
晴れていればカンカン照りの暑さ。
そんな場所でも、生えているシダがある。
それが、
イワヒバ(シダ・イワヒバ科・広域分布種)。
岩場といっても、
わずかに土壌のあるといころで生えている。
そこに、ロゼット状に葉を広げている。
こういう場所は
天気が崩れると、ガスがかかりやすいので、
そういう時はかなり湿気が多くなる。
乾きと湿り気と両面を持つ場所であろう。
天気がよく乾燥が続くと、
葉が枯れたように真っ白になっているときがある。
しかし、また雨が降れば、元の緑に戻る。
そうやって、乾燥に耐えているようだ。
小笠原での分布は父島、兄島、母島など。
山頂付近の岩場に生えていることが多い。
ルート沿いでは、
傘山や中央山で見られる。
和名
イワヒバは「岩檜葉」と書く。
岩場に生えて、
ヒノキの葉のような分枝の形状から。
現地の様子
山頂付近の岩場に生える
わずかに土壌のある場所で生える
群落を作る
中心部に仮幹をもち、やや盛り上がる
(10㎝ほど)
葉身状の枝が放射状に広がり葉をつけている
先端部 葉の部分
葉の上面は
背葉(中央部)と複葉(両側)に2列ずつ
右の緑は上面 左の白っぽいのが下面
上面 背葉が目立つ
乾きが続くと白くなる葉
見るには
山頂付近の岩場に生えることがほとんど。
ルート沿いでは
中央山、傘山で見られる。
中央山は自由に歩ける、
傘山は入林パスが必要。(観光の方はガイドさんと)
ツアーでは森歩きで、
こういう場所へ行ったときは紹介もする。
興味のある人はリクエストを。
参考
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