小笠原マルベリー

ナガバキブシ開花確認(’23/12月末)


 

概要

 

’23/12月末、

ナガバキブシ(キブシ科・固有種)開花確認。

 

「種の保存法」指定のナガバキブシ花

 

本種は雌雄異株で

雄株・雌株・両生株がある。

 

開花を確認したのは、雄株(あるいは両性株)。

開花はわずかで、

他の株も含めてまだほとんどはつぼみ状態。

 

昨年は1月中旬に開花を確認。

今年は少し早いのもかもしれません。

 

ナガバキブシ雄株・雌株とも開花(’23/1月中旬)

 

ナガバキブシが生えるエリアには

チチジマクロキやムニンゴシュユも見られる。

チチジマクロキ | 小笠原マルベリー (ogasawara-mulberry.net)

ゴシュユ: マルベリーの日記&小笠原情報箱 (seesaa.net)

 

ナガキブシは種の保存法に指定されるぐらいで、

個体数が少ないのは知られている。

チチジマクロキやムニンゴシュユは、

種の保存法には指定されていない。

しかし、枯死が目立ち衰退が著しい。

チチジマクロキはほとんど開花も見られない。

list_ESPA20210401.pdf (vill.ogasawara.tokyo.jp)

 

チチジマクロキは樹勢衰弱が気になる(’21/12月)

 

チチジマクロキは分布域や個体数が限られるので、

早く手を打った方がいいかと思う。

 

 

 

 

 

開花の様子

 

 

開花を確認した個体

両性株(あるいは雄株)

倒木でややまわりが明るく、生育のいい個体

 

まだほとんどの花序はつぼみ

 

開花が見られた花序

 

同上拡大

開花は花序の上の方の一部

 

花は両性花(あるいは雄花)

柱頭がしっかりしているので両性花か?

 

花弁は淡黄緑色

花弁や萼片は4、おしべ8、めしべ1

 

 

 

 

 

見るには

 

森のツアーで歩くルート沿いで、

ごくわずかに見られる。

 

東平&初寝山(森歩き)

 

その株(雄株)は、例年、花をつける。

見たい方は

リクエストしていただきたい。

 

森歩き

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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