大きく育つショウジョウボク(ポインセチア)
目次
概要
’24/1月初旬、
大神山を散策中、樹木に咲く赤い花を見つけた。
場所は神社土俵・建物付近。
遠目では、
ハイビスカスの赤い花かと思った。
近づいてみると、
ポインセチア(トウダイグサ科・外来種)であった。
樹高4-5mになっていて、
一見では、ポインセチアだとは思わなかった。
ポインセチアは短日植物なので、
冬場に花を咲かせる。
赤いのは、実は、花ではなく苞葉である。
苞葉の中央部に、
杯状花序に、こぶりな花をつけている。
花は雌雄があるが、雄性先熟で、
雄花が出たあと、雌花が出てくる。
花弁はない。
花には黄色の腺体もついている。
なお本種は汁でヒフ炎のおそれがあるので、
触ったり、手入れの際は気をつけて。
植物名
ポインセチアは、
ショウジョウボクという和名がある。
しかし、まず使われていないかと思う。
ポインセチアは
米駐メキシコ大使・ポインセット氏の名前から。
ポインセット氏は、ポインセチアを見つけ、
アメリカに持ち帰り普及させたとのこと。
和名はショウジョウボクで、
「猩々木」と書く。
赤い顔が特徴の、猩々に似ていることからのよう。
現地の様子
樹高4-5mに成長した個体
擁壁沿いの個体
赤い部分は苞葉
緑が葉(楕円で先が尖る、横にも突起がある)
葉と苞葉では少し形が違う
苞葉は花序から出ている
杯状花序
花序から花、苞葉がのびる
花には腺体(黄色楕円形)がつく
雄性先熟の花
雄花はおしべ多数(のびているのは5ぐらい)
のちに雌花がのびる(花柱3裂)
黄色楕円形が腺体
雌花
めしべの先で花柱が3裂し、さらに先は2裂(柱頭は計6)
見るには
普通は鉢植えとかであろう。
大神山神社のは、
地植えで、立派な樹木となっている。
神社下の土俵・建物付近で自由に見られる。
ツアーなどで行くことはまずない。
前の記事へ
次の記事へ