小笠原マルベリー

「毒草を食べてみた」(植松黎)


 

 

概要

 

2000年発行、

「毒草を食べてみた」(植松黎)。

文春新書『毒草を食べてみた』植松黎 |  文藝春秋

 

本書は、

44種の毒草が紹介されている。

 

1種1話完結で、

種の紹介や毒性についてなどが書かれている。

章の始めには、

植物名、科・属、学名、英名、毒の成分、症状など、

囲みで書かれている。

 

読んだ限り、

著者はこれらをすべて食べたとは思えなかった。

タイトルに偽りあり?真偽は?

 

こういう本を読んで、

毒殺を試みるなど悪用しないようにと。

 

とはいうもの、

実際の植物を見たことがない人も多いだろう。

現場で見てもなかなか同定できるものでもない。

 

 

 

 

44種について

 

キナ、アサ、タバコ、コカ、ケシ、トリカブトなど、

いかにもというのはもちろんある。

なじみのある植物もかなり出てくる。

ポインセチア、スイセン、スズラン、ヒガンバナなど。

 

一方、

国内ではなさそうな、なじみのない植物もいくつか。

なじみがないゆえ、読み流してしまうかも。

 

小笠原で見られる植物としては、

キョウチクトウ、タバコ、ビンロウ、トウワタ、

ポインセチア、チョウセンアサガオなど。(記載順)

 

 

 

 

 

 

参考:小笠原で見られる種

 

ポインセチア:

汁でヒフ炎のおそれあり。

 

大きく育つショウジョウボク(ポインセチア)

 

チョウセンアサガオ:

幻覚や錯乱

 

キダチチョウセンアサガオの花、橙と白

 

トウワタ:

おう吐、けいれん、呼吸困難。

 

キョウチクトウ:

心臓毒。

 

タバコ:

神経障害、おう吐など。

 

ビンロウ:

覚醒作用。

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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