ムニンヒサカキ雌株で開花確認(’24/1月下旬)
目次
概要
ムニンヒサカキ(サカキ科・広域分布種)は雌雄異株。
’24/1月下旬、雌株で開花を確認。
昨年は開花時期を把握していないが、
例年2-3月ごろからが花期である。
ごくわずかの開花とはいえ、
少し早いのかもしれない。
父島では東平に、主に分布する。
といってもそれほど多いわけではない。
他の場所では点在してわずかに生えている程度。
開花について
近年、
開花する個体がかなり少なくなっている。
花はごく小ぶりだが、
開花すると、ガス臭い異臭が漂う。
そのため、開花が比較的わかりやすかった。
開花が少ないので、
その異臭も感じることがかなり少ない。
開花が減ると、できる種子も減るので、
今後の個体数衰退につながる。
もともとそれほど個体数も多くはない。
本種は広域分布種ではあるが、
国内分布は小笠原だけである。
そういう意味では貴重な種である。
対策が必要なのかもしれない。
行政の管理者や研究者で、検討していただきたい。
雌株開花の様子
雌株の開花個体全景
村民の森のルート沿い
まだほとんどはつぼみ
葉腋に1-3ずつぐらいつけている
葉裏側から見たつぼみ
まだ開花はごくわずか
かなり小ぶりな花
花は乳白色5弁、
雄花・雌花とも、花弁の見た目は同じ
雄花はめしべが退化、雌花はおしべが退化
雌株の花(雌花)
花は乳白色5弁、
めしべ1(柱頭3裂)おしべは退化
雌株の花(雌花)
めしべのまわりに蜜が出ているのもある
見るには?
地味で目立たない樹木。
普段はあまり紹介していない。
興味のある方はリクエストしていただきたい。
ここで紹介してる雌株は
村民の森のルート沿いにある。
森歩きで訪れる。
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