ハート形の小さなシダ、ヒメタニワタリ
目次
概要
ハート形の小さなシダ
ヒメタニワタリ(シダ・チャセンシダ科・広域分布種)。
himetaniwatari.pdf (env.go.jp)
母島の石灰岩上(石門)で、
ごくまれに生える小型のシダ。
父島列島には存在しない。
父島では見られないため、
僕もわずかしか見たことがない。
葉は小ぶりな心形(ハート形)。
胞子嚢群は葉の裏に、
中肋の両側、測脈に沿って線状に複数のびている。
広域分布種・種の保存法
小笠原では母島だけの分布でかなりレアだが、
実は、北大東島などにもある。
(訪問した時には見つけられなかった)
それゆえ、広域分布種となる。
でも、
普通の固有種以上にレアではある。
その証拠に、
種の保存法に指定されている。
list_ESPA20210401.pdf (vill.ogasawara.tokyo.jp)
和名
ヒメタニワタリは「姫谷渡」と書く。
近縁のコタニワタリ(小谷渡)より、
さらに小さいところから姫谷渡である。
コタニワタリはシマオオタニワタリのような形で
ハート型のヒメタニワタリとは似ていない。
現地の様子
石門エリアの石灰岩上にわずかに着生
葉身は単葉、形はハート型(心形)
長辺で5-8㎝ほど
葉裏に胞子嚢群
胞子嚢群は、
中肋両側の側脈に沿って、線上に複数並ぶ
見るには
母島・石門地区の石灰岩エリアに生える。
ルート沿いにあるので、見ることができる。
ただし入林パスが必要なルートなので、
観光の方はガイドツアーで見ていただきたい。
ちなみに僕がガイドするマルベリーは
父島専門である。
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