和歌山・湯の峰にちなんだユノミネシダ
目次
概要
常緑多年草で大型のシダ、
ユノミネシダ(コバノイシカグマ科・広域分布種)。
和名のユノミネは
和歌山・湯の峰の地名に由来する。
葉柄は新芽の若いうちだけ薄緑だが、
のちに暗褐色に変わる。
そして、
木質化したかのようにかなりかたくなる。
分布は父島、母島、硫黄島などで、
戦前に耕作地があった島。
実際に父、母で生えているところは
ほとんど戦前に畑だったところ。
ワラビとともに生えていたりする。
広域分布種で自生種となっているが、
人為的に持ち込まれた可能性もあると見ている。
和名
ユノミネシダは「湯の峰羊歯」と書く。
湯の峰とは
和歌山県の湯の峰温泉のこと。
そこで発見されたことによるようだ。
実際の様子
草地で生えている様子
普通は群落を作って生える
この場所は周辺がワラビの群落
葉は羽状複葉
2回から4回羽状となる
葉柄が緑でまだ若い状態
葉柄ははじめ薄緑色
葉柄はのちに茶褐色に
かなり木質化してかたい
胞子嚢群は
葉裏、裂片の辺縁にそってのびる
辺縁はやや裏面に巻く
同上 拡大
見るには
父島のルートでは、
千尋岩コース沿いは確実に見られる。
他のルートではほぼない。
どうしても見たい方は
千尋岩コースに参加いただきたい。
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