小笠原マルベリー

裂片は円頭のオオトキワシダ(大常盤羊歯)


 

 

概要

 

常緑のオオトキワシダ(チャセンシダ科・広域分布種)。

湿っぽい岩上や木性シダ不定根上などに生える。 

 

根茎は塊上で葉を叢生する。

葉柄・葉身で70-80㎝ほど。

葉身は3回羽状。

葉柄は暗紫色、見た目ではかなり黒っぽい。

 

裂片は円頭で鈍鋸歯がある。

裂片の中肋近くに、

胞子嚢群(ソーラス)が線形に複数つく。

 

小笠原での分布は父島、弟島、母島など。

父島ではさほど多くはない。

 

 

 

 

チャセンシダ科

 

父島で見られるチャセンシダ科のシダは複数種ある。

その中では、

シマオオタニワタリとムニンシダが見つけやすい。

 

広域分布種なのに和名は「ムニンシダ」

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(71)シマオオタニワタリ

 

 

 

 

和名

 

オオトキワシダは「大常盤羊歯」と書く。

 

大きなトキワシダの意味。

 

トキワシダは

常緑で冬でも緑が美しいところから。

 

sd042.pdf (pref.oita.jp)

越生境周辺のシダ/トキワシダ – 神奈川県のシダ植物

 

ちなみに、

南国小笠原では、常緑性のシダが普通。

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

全景 生える様子

 

 

葉身の部分

3回羽状

 

葉柄は黒っぽい

 

根茎から叢生

 

裂片は丸みをおびる(円頭)、縁には鈍鋸歯

 

葉裏の胞子嚢群

 

1つの裂片に線形の胞子嚢群が複数つく

 

 

 

 

 

見るには

 

父島ではあまり多くはない。

ルート沿いで確実に見られるのは千尋岩ルート。

 

このシダだけを見るために、

このルートを歩くことはない。

 

千尋岩(ハートロック)コース

メールでのお問い合わせはこちら

メールでのお問い合わせ

マルベリーでは、山歩き(千尋岩)、森歩き、戦跡ツアー、スター&ナイトツアー、サンセット・ナイト、歴史ツアーなどを開催しております。

    は必須項目です。必ずご記入ください。

    お名前

    ふりがな

    メールアドレス

    ご住所


    お電話番号

    お問合せ内容

    個人情報の取り扱い

    個人情報保護方針に同意し、送信する

    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

    この著者の記事一覧

    コメントは受け付けていません。


    関連記事RELATED ARTICLE

    PAGE TOP