小笠原マルベリー

夜明山陸軍高射砲隊・・発電室(発電機室)


 

 

概要

 

夜明山には、陸軍高射砲隊の砲台跡が残る。

 

夜明山陸軍高射砲隊・・防空砲台(砲座4)

 

この砲台は、

1941年(昭和16年)から配備されていた。

のち1944年(昭和19年)秋以降に、

洞窟陣地に移すまで利用された。

 

配備されていたのは

八八式七糎野戦高射砲である。

 

陸軍高射砲隊洞窟陣地(夜明山)・・八八式七糎野戦高射砲

 

砲台のすぐそばには発電室が残る。

内部は5.6×2.2mほどの小さな建物で、

出入口は2か所

 

この建物は、構造がユニークである。

外部は石垣、内部はコンクリート、天井は厚い鉄板、

窓枠はドラム缶という風だ。

 

父島の戦跡(大戦初期)に残る石垣の構造物

 

入口はどういうものであったかは不明。

また窓部分は開放状態であったのか、

遮蔽するものがあったのかは不明。

 

 

 

 

 

 

 

発電室の様子

 

 

発電室は左下の黒い長方形部分

砲台のすぐそばにある

(小笠原村戦跡調査報告書より)

 

「小笠原村戦跡調査報告書」(小笠原村教育委員会)

 

 

外観

入口は2か所

 

 

入口

 

側面

 

 

裏側の入口

 

窓は復数個

窓枠はドラム缶(直径60㎝)

 

屋根部分は土

 

 

内部

 

天井は厚めの鉄板

 

内部の壁はコンクリート

 

鉄板の上はコンクリートがあるよう

 

近くに落ちている碍子

 

 

 

 

見るには

 

夜明山は

林野庁管理の指定ルート。

そのため、入林パスが必要。

 

 

夜明山戦跡群

 

 

観光の方は、戦跡ツアーでどうぞ。

 

戦跡ツアー

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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