アンペライ(ムニンアンペライ・ネビキグサ)・・父島ではわずか
目次
概要
群落を作り生えるアンペライ。
(カヤツリグサ科・広域分布種)。
雨が降ると、
水がたまり湿地になるような草地に生えている。
父島での分布について、僕は東平しか知らない。
他にあるとしても、
かなり限られた分布なのだろう。
稈(かん・茎)と葉(鞘状)の長さがほぼ同じ。
稈は束生して生え、丈は50-60㎝以上。
葉の先は尖る。
花期は5-6月ごろ。
稈・葉とは別に花茎をのばす。
そして、その先端部に花序をつける。
分布は父島、兄島、母島。
僕は父島東平でしか見たことがない。
アンペライ(カヤツリグサ科・広域分布種)は
固有種・ムニンアンペライとされた時期もある。
ちなみに、
小笠原ではヒラアンペライも自生する。
和名
アンペライは「アンペラ藺」。
むしろの原料となるアンペラは別種。
アンペラの茎をたたいてむしろにする。
アンペラ(むしろ)という言葉は
ポルトガル語あるいはマレー語から。
アンペライは、
ムニンアンペライ、ネビキグサともいわれる。
ムニンアンペライ(小笠原のアンペライ)は、
かつて固有種とされていたから。
ネビキグサ(根引草)は
「長い根茎を引く草」の意味。
現地の様子
生えている環境 父島・東平
湿地のような場種に生える(小雨期は乾いている)
ムニンイヌノハナヒゲ、シマイガクサ、
シマカモノハシなどと混成している
同上
雨の多い時期には湿地になる
群生して生える様子
葉の先は尖る
シマイガクサと混成
花茎をのばし花序がついた状態
雌性先熟で、柱頭は3岐
白いのがめしべ、黄色がおしべ
雄性期
雌性期
見るには
東平の草地に生える。
しかしそこはルートからそれるため、
観光利用できない。
まれに、
ルートから見える範囲で生えていることがある。
観光利用できる範囲では、
見られないと思っていただくといい。
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