小笠原マルベリー

オオバシマムラサキ開花確認(’24/5月初旬)


 

 

概要

 

’24/5月初旬、

オオバシマムラサキ(シソ科・固有種)開花確認。

 

夜明・湾岸道路一周での自生植物(50)オオバシマムラサキ

 

はじめに開花確認したのは、

小笠原亜熱帯農業センター植栽株。

 

山地の方の自生株の開花は

もう少し先になるかと思う。

5月中頃には開花するだろう。

 

オオバシマムサキは個体数も多く、

山地の方では都道沿いなどでも見られる。

 

ただし、

種分化した他の2種の自生株はかなり少ない。

観光で利用できるルート沿いで見られる個体は、

ごくわずか。

 

乾性低木林で自生するシマムラサキ

 

葉の裏が白いウラジロコムラサキ花

 

 

 

 

 

開花の様子

 

 

亜熱帯農業センター植栽株

 

開花部分

集散花序の先に小花がまとまる

 

 

雌株の花(雌花)

 

基本の花のつくりは

淡紅色4裂、おしべ4、めしべ1

 

 

雌株の花拡大

 

雌花はめしべ1が長くのびている

めしべの白くて長い花柱(先端は柱頭)が、

おしべよりも長くなっている

おしべ4もありますが、雄花の花粉は発芽力がないようだ

 

 

雄株の花(雄花)

 

基本の花のつくりは、

淡紅色4裂、おしべ4、めしべ1(退化もあり)

 

雄花の花拡大(短花柱タイプ)

 

雄株は、めしべがあって短花柱タイプと、

めしべが退化してないタイプとがある

 

 

 

 

 

見るには?

 

山地の方で、

各所に生えているため各種ツアーで紹介できる。

 

興味のある方はリクエストいただきたい。

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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