小笠原マルベリー

チクリンカ(ショウガ科・外来種)開花中(’24/9月初旬)


 

 

概要

 

’24/9月初旬、

チクリンカが開花している。

*ショウガ科・外来種

 

 

現在は外来種とされるチクリンカの花

 

現在は外来種とされているので、

存在感がほぼなくなった種である。

 

栽培しているところもほぼなく、

野生化しているのもごくわずか。

 

野生化してるところは2か所しか知らない。

1ヵ所は耕作放棄地であった。

そこはすにで農地となり、ほぼ刈り取られたようだ。

 

もう1ヵ所は、

栽培しているハウス周辺の野生化個体。

ここはまだわずかに残っている。

ハウス内の栽培個体はなさそうであった。

 

この場所の個体を確認したところ、

花をつけていた。

 

草丈が4ⅿ近くあるので、

花は茎を曲げないと近くでは見られない。

 

 

 

 

 

現地の様子

 

 

 

生えている場所

ハウスの外周部で斜面との間

 

草丈4ⅿほどある

 

 

 

花序の先にまとまった花をつける

花被片はピンクと白

 

 

花近景

 

同上

 

花被片は6(萼片に相当の外花被3、花弁相当の内花被3)、

おしべ6,めしべ1

 

外花被3は花の基部に筒状に

内花被3は白で3裂(上側1,下側2)

 

大きく桃色で大きいV字のものが唇弁

これは花弁ではない

おしべ2が唇弁の形になったもの

 

おしべは外3、内3で計6

外の3のうち1は退化し、2は唇弁の脇に付属片に

内の3のうち、2は唇弁に、残る1つが機能している

 

棒状にのびていて、先端部が桃色で丸い形のものが、

機能しているおしべ1

葯は内側(めしべがある側)についている

 

めしべも、おしべとくっつくように、

細い棒状のものが延びていて、先端に柱頭が見える

 

 

 

 

 

見るには

 

 

現在、小笠原亜熱帯農業センターで、

ごくわずかに野生化個体が生えている。

(かなりわかりにくい場所)

 

ハウスで栽培していたのが逸出したかと思う場所に

生えている。

 

興味のある方は、リクエストいただければ、

森歩きで紹介できる。

 

森歩き

 

 

 

 

 

参考

 

 

小笠原で見られる維管束植物(種子植物・シダ)

 

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    この記事を書いた人

    吉井 信秋

    大阪市旭区生まれ。 茨城県立水戸一高で硬式野球部所属。 北海道大学農学部林産学科(現・森林科学科)卒業。 某企業に就職、栃木県鹿沼市の研究所に配属される。 数年後、異動により東京勤務。さらに数年後、依願退職。 その後、小笠原・父島に移住。 島でいくつかの仕事を経験後、2000年独立開業。 小笠原で山歩き、森歩き、戦跡などの陸域専門ガイドを勤める。

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