シマムラサキ開花確認(’24/9月初旬)
目次
概要
’24/9月初旬、
シマムラサキの開花を確認した。
*シソ科・固有種
シマムラサキの自生個体はわずかしか知らない。
いつも観察する歩道沿いにある個体は、
毎年花をつけている。
おおむね8-9月が開花時期。
本種は雌雄異株。
上記の観察個体は雄株のため、
花はつけても果実はつけない。
雌雄異株 untitled (ogasawara-info.jp)
種分化 untitled (ogasawara-info.jp)
近くには雌株もなさそうなので、
この個体の花粉はほぼ役に立たずに終わる。
シマムラサキの果実は
過去にもほとんど見たことがない。
雌雄異株で個体数が減ってくると、
受粉のチャンスがより少なくなる。
そうなると、次世代の新規個体が減り、
個体数の減少が一層進むのだろう。
現地の様子
歩道沿いの個体が生える場所
知らないとまず見つけられない
ひょろっとのびて枝先に花序をつけている
枝先の部分
集散花序
この個体は雄株(短花柱タイプ)
雄株の花(雄花)は
ごくこぶりで淡桃色4裂、おしべ4、めしべ1
めしべは短い花柱と不稔の子房
葉の表面
小型でつやつやしている
オオバシマムラキやウラジロコムラサキは毛がある
葉の裏面
こちらもつるつるしている
見るには
自生地としては
東平から初寝歩道にかけての乾性低木林。
東平のルート沿いではわずかに見られる。
時期が合えば、花の紹介もできる。
このルートは森歩きでの散策となる。
通年での定番コースである。
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