硫黄島で自生するナガミハマナタマメ
目次
概要
硫黄島で自生する
ナガミハマナタマメ(マメ科・広域分布種)
生えていたのは海岸ではなく、
台地の上の草地であった。
小さい島だから、樹林でなければ、
島全体が海岸に近い環境とはいえよう。
常緑匍匐性(あるいはつる性)多年草で、
地上部をおおうように生えている。
小笠原にも自生するハマナタマメに似ているが、
やや花色が濃い。
花の形も少し違うように感じた。
ナガミ(長実)といわれるゆえんの、
細長い豆果は気づかなかった。
小笠原群島はハマナタマメが自生する。
しかし、
ナガミハマナタマメは硫黄島列島だけのようだ。
国内では南西諸島などでも自生する。
和名
ナガミハマナタマメは「長実浜鉈豆」である。
長い実のハマナタマメである。
ハマナタマメより豆果が細長いので長実。
ナタマメは
豆果が鉈のような形からのよう。
別名として、
ナンカイハマナタマメ(南海浜鉈豆)ともいうようだ。
現地の様子
地上部をおおうように生えている状態
つる性ないしは匍匐性
葉は3出複葉
小葉の形は広楕円形~円形
花は蝶形花、濃桃色、5弁。
花弁は、下側に旗弁1、
上側に二重になって外・翼弁2、内・竜骨弁2。
竜骨弁の中に、おしべ10、めしべ1
同上
見るには
ナガミハマナタマメは硫黄列島で自生するが、
小笠原群島にはない。
硫黄島は観光では行けないので、
見ることができない。
なお、
ハマナタマメは南島などで自生している。
本種も父島での陸域はあまり生えていないので、
マルベリーのツアーでは紹介できない。
参考
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